
冷凍しいたけ、いつまで食べられる?気づいたときにはもう遅い…なんてことありませんか?
しいたけを特売の日にたくさん買って、「とりあえず冷凍しておこう!」と冷凍庫に入れたまま、すっかり忘れてしまった…なんて経験、ありませんか?
忙しく働いている方や、子育てに追われる日々を送っている方にとって、冷凍庫の奥にしまった食材の存在なんて、つい忘れてしまいがちですよね。
いざ使おうと冷凍しいたけを取り出してみたら、「あれ、色がなんか変かも…」「ちょっと匂いが気になる…」と感じてしまい、結局もったいないけど念のため処分した、という方もきっと少なくないはず。
本当は食品ロスを減らしたいと思っていても、家族の健康や安全を考えると、少しでも不安があるものは使いづらいですよね。
実はしいたけって、冷凍の仕方さえきちんとしていれば、日持ちするだけでなく、旨みがぐっと増して、むしろ生の状態よりもおいしくなることもあるんです。
冷凍することで細胞が壊れ、出汁がよく出るようになるので、煮物やスープなどの料理にもぴったりなんですよ。
このページでは、冷凍しいたけを使うときに気になる「腐っているかどうかの見分け方」はもちろん、
- 賞味期限の目安
- 風味や食感を保つための冷凍方法
- 美味しく食べきるための活用アイデア
といった情報を、わかりやすく丁寧にご紹介します。
この記事を読めば、冷凍しいたけを無駄にせず、安心して活用できるようになりますよ。
ちょっとした保存のコツを知るだけで、冷凍しいたけは忙しい毎日をサポートしてくれる心強い味方になります。
ムダなく、そしておいしく使い切れるように、ぜひこの機会に冷凍しいたけの正しい知識を身につけてくださいね!
冷凍しいたけは腐る?黄色いのは大丈夫?

冷凍庫から取り出したしいたけを見て、「あれ?なんか黄色っぽいかも…これって食べて平気なの?」と心配になったことはありませんか?
冷凍しているから安心と思っていても、色が変わっていたりすると不安になりますよね。
そんなときにパッと判断できないのは当然のことです。
結論からお伝えすると、冷凍しいたけが黄色っぽくなっていても、それだけで腐っているとは限りません。
ただし、見た目だけで「まだ大丈夫!」と判断してしまうのは、ちょっと注意が必要です。
ここでは、冷凍しいたけの変色の理由や、腐っているかどうかを見極めるためのチェックポイントについて、わかりやすく解説していきます。
「これは食べても平気?」とモヤモヤしたときに、すぐに判断できるようになる情報をまとめました。
冷凍保存したしいたけをムダにしないためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
あれ、しいたけが変色してる!これって食べられる?
冷凍したしいたけを取り出したときに、黄色っぽかったり茶色くなっていたりすると、「えっ、これ腐ってるの…?」と不安になりますよね。
でも、心配しすぎなくても大丈夫。
多くの場合は「冷凍焼け」が原因で、冷凍保存によくある現象なんです。
冷凍焼けとは、冷凍庫の開け閉めや保存袋の密閉が不十分だったときに、しいたけの水分が蒸発して乾燥し、表面の色が変わってしまう状態のこと。
特に、傘の裏側(ヒダの部分)は乾燥しやすく、黄色く見えやすい場所でもあります。
見た目は変わっても、腐っているとは限らず、加熱調理すれば食べられるケースが多いんです。
とはいえ、色の変化だけでは判断が難しいことも。
次のようなサインがないかを、しっかりチェックしてみましょう。
冷凍しいたけの腐敗チェックポイント
- ぬめり:解凍したときに表面がヌルヌル、ベタベタしている
- 異臭:ツンとする酸っぱい匂いや、カビのようなにおいがする
- 異常な柔らかさ:触ったときにブヨブヨして形が崩れやすい
これらのサインがひとつでも当てはまったら、残念ですが食べるのは避けたほうが安心です。
見た目・におい・手触りの3つをセットで確認して、しっかり見極めるようにしましょう。
黄色や黒くなるのはなぜ?その原因を教えます
冷凍したしいたけが黄色っぽくなったり、黒ずんで見えたりするのは、主に「冷凍焼け」と「酸化」という2つの理由が関係しています。
冷凍焼けの原因と対策
冷凍焼けは、冷凍庫の温度変化や保存袋の密閉不足が原因で、水分が抜けてしまい、表面が乾燥して変色してしまう現象です。
特にしいたけは水分が多い食材なので、この影響を受けやすいんです。
乾燥した部分は色が黄色や茶色っぽくなることがありますが、腐敗ではなく風味が落ちているだけというケースも。
酸化による変色
しいたけは空気に触れると酸化しやすく、黒っぽく変色することがあります。
これはりんごが茶色くなるのと同じで、自然な反応です。
特にスライスした状態で冷凍すると、空気に触れる面が増えるため、酸化が進みやすくなります。
変色を防ぐ保存のコツ
- 保存袋の空気をしっかり抜く:ストローで吸い出す、または水を使って空気を押し出すと効果的
- 小分けにして保存する:1回分ずつに分けることで、開封ごとの劣化を防げます
- 冷凍庫の奥に保存:温度が安定しやすい場所で保管するのがおすすめ
このようなポイントを意識すれば、しいたけの変色を抑えつつ、おいしさもキープしやすくなりますよ。
腐ってしまったしいたけを見分ける3つのサイン
冷凍したしいたけが本当に腐ってしまっているのかを見分けるためには、次の3つのポイントを確認するのが大切です。
1. 酸っぱい匂いやカビっぽいにおいがする
冷凍していても、長期間保存していると特定の菌が増えることがあります。
解凍したときに酸っぱいにおいや、カビのようなツンとするにおいがしたら、食べるのは避けてください。
見た目が大丈夫でも、においで判断できることも多いです。
2. 表面がヌルヌルしている
触ってみてヌメりやベタつきがあれば、それは腐敗が進んでいるサインかもしれません。
しいたけの水分や栄養が分解されて、ぬめりが出ている状態です。
3. カビや溶けたような状態になっている
明らかに黒カビが生えていたり、全体がドロッと溶けていたりする場合は、完全に腐敗が進んでいる可能性が高いです。
また、触ると弾力がなく、簡単に崩れてしまうような状態も要注意です。
ちょっとでも「変だな」と思ったときは、無理に食べずに思い切って処分することも大切です。
食品をムダにしたくない気持ちは大事ですが、体調を崩してしまっては本末転倒ですよね。
冷凍しいたけを安全に美味しく活用するためにも、日頃から保存状態や使うタイミングを見直してみましょう。
冷凍しいたけが臭い…!これってどうすればいいの?

冷凍庫から取り出したしいたけが、「なんだか酸っぱいような変な匂いがする…」と感じたこと、ありませんか?
冷凍しているから安心だと思っていたのに、いざ使おうとしたときにいつもと違う匂いがすると、不安になりますよね。
「これって食べても大丈夫?」「もしかして腐ってる?」と、戸惑う気持ちはとてもよくわかります。
実は、冷凍しいたけが臭くなるのにはいくつかの理由があり、必ずしも傷んでいるとは限らない場合もあります。
ただし、匂いによっては食べない方がよいケースもあるため、正しく見極めることが大切です。
ここでは、冷凍しいたけが臭くなる原因や、危険な匂いの見分け方、そして匂いを防ぐための保存方法まで、丁寧に解説していきます。
冷凍しいたけをムダなく美味しく使い切るために、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
冷凍したしいたけが臭くなるのはなぜ?
冷凍したはずのしいたけからイヤな匂いがしてくると、「えっ、腐ってるの?」と驚いてしまいますよね。
でも、臭いの原因は主に以下の2つに分かれます。
1つ目は腐敗による匂いです。
冷凍庫の中は低温で菌の活動はゆっくりですが、しいたけの保存状態が悪いと、低温でも菌がじわじわと増えてしまうことがあります。
しいたけの表面に水分が残ったまま保存したり、保存袋の空気をしっかり抜かずに密閉しなかった場合、菌の繁殖が進みやすくなります。
これにより、酸っぱい匂いや発酵したようなツンとくる匂いが発生してしまうのです。
2つ目は他の食材からの匂い移りです。
冷凍庫の中には、ニンニクや魚介類など匂いの強い食材がたくさんありますよね。
しいたけは匂いを吸収しやすい性質があるため、しっかり密封せずに保存していると、これらの匂いが移ってしまうことがあります。
匂い移りによる変化なので、腐敗ではありませんが、調理の際に気になることも。
このように、冷凍しいたけが臭くなる原因はひとつではありません。
腐敗によるものなのか、匂い移りなのかを見極めて、適切に対応することが大切です。
この章では、具体的に「どんな匂いが危険なのか」をお伝えします。
どんな匂いがしたら「もうダメ」なサイン?
冷凍しいたけの匂いが気になったとき、「このまま食べていいのか迷う…」という場面、ありますよね。
そんなときに知っておきたいのが、危険なサインとなる匂いの種類です。
以下のような匂いがした場合は、食べずに処分するのがおすすめです。
1. ツンとくる酸っぱい匂い
お酢のような酸っぱい匂いや、鼻を突く刺激のある匂いがする場合は、しいたけが傷み始めている可能性が高いです。
菌が増えることで発酵のような匂いが出ることがあるため、こうした匂いを感じたら食べないほうが安心です。
2. カビ臭さがある
目で見てもカビが確認できない場合でも、カビのような匂いがすることがあります。
これは、すでに菌が広がっている可能性があるサイン。
冷凍庫は湿気がこもりやすいため、密封が甘いとカビの原因になってしまうことも。
3. アンモニアのような刺激臭
かなり腐敗が進んでしまうと、まれにアンモニア臭のような刺激的な匂いがすることもあります。
このような状態では、安全のためにも食べずに処分する判断が大切です。
一方で、少し乾燥したような香ばしい匂いや、土っぽい香りがする程度であれば、冷凍焼けによる乾燥が原因かもしれません。
その場合は、見た目や手触りをしっかり確認して、問題なさそうであれば加熱して使うこともできます。
いずれにせよ、「いつもと違う」と感じたら、無理に食べようとせず慎重に判断してくださいね。
嫌な匂いをつけないための正しい保存法
冷凍しいたけを美味しく保ち、イヤな匂いがつかないようにするには、保存の方法がとても大切です。
ここでは、家庭でも簡単にできる正しい保存ステップをご紹介します。
① 表面の汚れを丁寧に拭き取る
しいたけは水に濡れると風味が落ちやすくなるため、洗わずに布巾やキッチンペーパーで軽く拭くのがおすすめです。
特にカサの部分は優しく扱い、軸の先端にある石づきも切り落としておきましょう。
② 表面の水分をしっかり除く
水気が残ったままだと、冷凍庫の中で霜がつきやすくなり、劣化の原因に。
拭き取り後ももう一度ペーパーで水分を丁寧に取ることで、保存状態がぐっと良くなります。
③ カットして使いやすくする
使いやすいサイズにカットしてから冷凍すると、調理がとてもラクになります。
お味噌汁や炒め物にすぐ使えるように、スライスやみじん切りにしておくのがおすすめです。
④ 空気を抜いてしっかり密閉
ジッパー付きの保存袋や密閉容器に入れて、できるだけ空気を抜いてから冷凍庫へ。
袋の中に空気が残っていると、匂い移りや冷凍焼けの原因になってしまうため、ここが一番大切なポイントです。
⑤ 冷凍庫内でも工夫する
他の強い匂いの食材(ニンニクや魚など)とはできるだけ離して保存することで、匂い移りを防ぎやすくなります。
冷凍庫の奥など、温度が安定している場所に置くのも効果的ですよ。
しいたけの冷凍は半年持つ?

「スーパーでしいたけが安かったから、ついたくさん買っちゃった!冷凍しておけば半年くらいは余裕でしょ?」そんなふうに思っている方もいらっしゃるかもしれません。
冷凍保存はとても便利ですが、実のところ、しいたけを半年間ずっと美味しく安全に食べ続けるのは、ちょっと難しいのが現実です。
この章では、冷凍しいたけの正しい保存期間と、美味しさをできるだけ長くキープするためのコツをご紹介します。
できるだけムダにせず、毎日の料理に活かすための知識をぜひチェックしてみてくださいね。
冷凍しいたけの「本当の保存期間や日持ち」はどのくらい?
しいたけを冷凍保存した場合、美味しく食べられる期間の目安は、1ヶ月くらいが適切なラインです。
これは多くのメーカーや料理のプロも推奨している期間で、この間であればしいたけ本来の風味や食感も比較的よく保たれます。
「でも、冷凍すれば半年くらい持つって聞いたことがある…」と感じる方もいるかもしれません。
確かに冷凍庫は氷点下で菌の繁殖を抑えてくれますが、完全に止められるわけではありません。
特に家庭用の冷凍庫では、ドアの開け閉めで温度が上下しやすく、少しずつ品質の低下が進んでしまいます。
1ヶ月を過ぎると、風味が落ちて美味しさが失われることもしばしばです。
半年も経ってしまうと、しいたけが乾燥してパサパサになったり、冷凍焼けで色が変わったりすることが多いです。
たとえ食べられたとしても、「せっかくのしいたけを無駄にしない」で楽しむためにはおすすめできません。
そのため、冷凍保存は“応急的な保存方法”として考え、1ヶ月以内に使い切る計画を立てるのが賢いやり方です。
それ以上長期保存したいときは、干ししいたけなどほかの方法も併せて検討すると良いですよ。
冷凍焼けを防いで長く保存するたった1つのコツ
冷凍しいたけを美味しさのまま長く保存するには、最大の敵である「冷凍焼け」をどう防ぐかがポイントになります。
そして、誰でもすぐできるおすすめの方法がこちらです。
「とにかく空気をしっかり抜いて密閉する」こと。
冷凍焼けは、しいたけが空気に触れて水分が抜け、乾燥してしまうことが原因です。
だから保存袋に入れたら、ジッパーを閉じる前に空気をできるだけ抜くことが重要になります。
ストローで吸い出す方法や、水に沈めて水圧で押し出す方法も効果的です。
さらに、1回分ごとに小分けして冷凍するのもおすすめです。
使いたいときに必要な分だけ取り出せるので、残りが外気にさらされるのを防ぎ、品質劣化をさらに抑えられます。
このシンプルなポイントを守るだけで、冷凍しいたけの美味しさがキープされる期間がグッと伸びますよ。
ほんのひと手間で美味しく長持ちさせる裏技
「冷凍しいたけを長持ちさせるだけでなく、もっと美味しく使いたい!」そんな方には、冷凍前のひと手間が効果的です。
実は、「少しだけ天日干しする」だけで旨みが増す裏技があるんです。
NHKの番組「ためしてガッテン」でも、干すことできのこの旨みがアップすることが紹介されていました。
しいたけにも同様の効果があり、少し天日干ししたあとに冷凍することで、次のようなメリットが期待できます。
- 旨みがぐんとアップ:太陽の光を浴びることで、旨み成分「グアニル酸」が増える効果が期待できます。
- 保存性が向上:余分な水分が抜けることで冷凍焼けしにくくなり、保存期間も長めになります。
【干し方のステップ】
しいたけは傘の裏を上にして、風通しと日当たりの良い場所にあるザルなどで3時間ほど干すだけでOK。
長く干しすぎると固くなってしまうので、短時間がコツです。
このひと手間を加えるだけで、冷凍しいたけの旨みと保存性が向上し、料理の味わいにも差が出ます。
ぜひ試してみてください。
冷凍前のしいたけ、洗うべき?そのまま?

しいたけを冷凍しようと思ったとき、「この土っぽい汚れ、洗ったほうがいいのかな?でも、濡らしても大丈夫なのかな…?」と迷った経験はありませんか?
ほとんどの野菜は冷凍前に水で洗うのが当たり前なので、しいたけも同じように扱っていいのか、悩む方も多いですよね。
でも実は、しいたけの冷凍保存は他の野菜と少し違っていて、正しい下処理をしないと風味が落ちたり、保存状態が悪くなってしまうこともあるんです。
間違った方法で処理してしまうと、せっかく買ったしいたけがもったいない結果になってしまうかもしれません。
そこで今回は、「冷凍前のしいたけは洗うべきか?」「洗わない方がいいって本当?」「汚れが気になるときの対処法は?」など、気になる疑問を分かりやすく解説していきます。
ちょっとした下処理のコツを知っておくだけで、冷凍しいたけがもっと便利に、おいしく使えるようになりますよ。
なぜしいたけは洗っちゃいけないの?
冷凍用にしいたけを下処理するとき、つい水でサッと洗ってから保存したくなる気持ち、よくわかります。
でも実は、しいたけを水でジャブジャブ洗ってしまうのは、避けた方がいいポイントのひとつなんです。
その理由は大きく分けて2つあります。
1. うまみや香りが逃げやすくなる
しいたけはスポンジのような構造をしていて、水分を吸収しやすい特徴があります。
水洗いすると、表面だけでなく中まで水を含んでしまい、そのときにしいたけ特有の香り成分やうまみが一緒に流れてしまう可能性があるんです。
しいたけの魅力は、あの香りと風味ですよね。
それが弱まってしまうと、料理に使ったときに物足りなさを感じてしまうかもしれません。
2. 冷凍時に傷みやすくなる原因になる
もうひとつの理由は、水分が原因でしいたけが傷みやすくなるからです。
しいたけを濡れたまま冷凍すると、その水分が大きな氷の粒になり、しいたけの細胞を壊してしまいます。
特に傘の裏側のヒダ部分に水が残っていると、冷凍中や解凍後に水っぽくなったり、食感が悪くなったりすることも。
また、表面の水分が原因で、雑菌が増えやすい環境になる場合もあります。
このような理由から、しいたけは冷凍前に水洗いしない方がよいとされています。
ただし、「汚れがついたままはちょっと気になる…」という場合は、次の方法で丁寧に対処するのがおすすめですよ。
汚れが気になる!そんな時の簡単な対処法
しいたけを洗わない方が良いのは理解できても、実際に手に取ったときに土やホコリが付いていたら、やっぱり気になってしまいますよね。
そんなときは、しいたけの風味を損なわずに汚れだけを取り除く、やさしいお手入れ方法を試してみてください。
1. 固く絞った布巾やキッチンペーパーで拭く
しいたけの傘にうっすらと付いているホコリや土は、固く絞った濡れ布巾やキッチンペーパーで、やさしく拭くだけで十分きれいになります。
ゴシゴシこすらず、軽くなでるようにするのがポイントです。
特に軸の根元は汚れがたまりやすいので、丁寧に確認してあげてください。
2. 野菜用のブラシや乾いた布で優しく払う
もし汚れがしっかり付いていると感じたら、乾いた状態のままで、野菜用のやわらかいブラシや乾いた布で軽く払うのも有効です。
こすりすぎないように注意しながら、表面の汚れだけをサッと落としましょう。
3. 石づき部分だけを切り落とす
軸の先にある「石づき」と呼ばれる硬い部分は、土がついていて食べられないことがほとんどです。
ここだけを包丁で切り落とせば、残りの部分はそのままでも使える状態になります。
これなら無理に洗わずに、安心して冷凍保存できますよ。
このような方法なら、しいたけのうまみをキープしつつ、きれいな状態で冷凍できるので、忙しいときにもすぐ使えてとっても便利です。
石づきは切るべき?軸も捨てずに使えます!
しいたけの下処理をしていると、「この軸の部分って使えるの?」「石づきってどこまで切ればいいの?」と迷うことはありませんか?
実は、しいたけの軸には香りやうまみがたっぷり詰まっていて、活用しないのはとってももったいないんです!
【石づきと軸の違い】
- 石づき:軸の先端にある、硬くて黒ずんだ部分のこと。土が付いていたり、食感も固かったりするため、基本的には食べずに切り落とします。
- 軸:石づきを除いた、しいたけの本体とつながっている部分。繊維はしっかりしていますが、細かくすれば調理しやすく、いろいろな料理に活かせます。
【しいたけの軸の上手な使い方】
石づきだけを切り落とした軸は、細かく刻んでおけば冷凍保存もできますし、いろいろな料理に使えてとても便利です。
たとえばこんな風に活用できます。
- みじん切りにして、ハンバーグや餃子のタネに混ぜる
- チャーハンやオムライスの具材として活用する
- スープやお味噌汁に加えて、うまみをプラスする
このように、しいたけの軸もムダなく使い切ることで、節約にもなりますし、食材を無駄にせず活用できるのも嬉しいポイントです。
冷凍前にひと手間かけておくと、後々とっても使いやすくなりますよ。
冷凍しいたけが「おいしくなる」って知ってた?

「しいたけを冷凍したら、美味しさが落ちるんじゃないか」と不安に思う方も多いかと思いますが、実はその反対なんです!
冷凍することで、しいたけは旨みが増して、むしろ生のときより美味しく感じることもあるって、ご存じでしたか?
この章では、冷凍しいたけの旨みがアップする秘密や、その効果を最大限引き出すコツ、さらに凍ったまま使えるとっておきレシピをご紹介します。
冷凍すると旨みが増すってホント?
「本当に冷凍で美味しくなるの?」と疑問に思われるかもしれませんが、これは事実なんです。
その理由は、しいたけの細胞構造と旨み成分に関係しています。
しいたけの中には「グアニル酸」という旨み成分が含まれていますが、生の状態では細胞に閉じ込められていて外に出にくくなっています。
ところが冷凍すると、細胞内の水分が凍り膨張し、細胞壁が壊れることがあります。
そのおかげで加熱するとグアニル酸などの旨みが溶け出しやすくなるんです。
さらに、冷凍・解凍の過程でしいたけに元々ある酵素が働き、グアニル酸の生成が進むこともあり、旨みがより強く感じられるようになるのも嬉しいポイントです。
冷凍しいたけの嬉しい効果まとめ
- 旨みアップ:グアニル酸の増加で味が豊かになります
- 味がしみ込みやすい:細胞壁が壊れて味が染みやすくなります
- 食感も良好:きのこ類は水分量が少ないので、冷凍でもブヨブヨしにくいです
このように、冷凍は単なる保存方法以上に、しいたけを美味しくする「調理テクニック」でもあるんです。
旨みを最大限に引き出すための2つのポイント
冷凍しいたけの旨みをしっかり引き出したいなら、たった2つのポイントを意識するだけでOKです。
1. 解凍せずに凍ったまま調理するのが鉄則!
解凍してしまうと、旨みや水分が溶け出してしまい、せっかくの美味しさが損なわれてしまいます。
お味噌汁、炒め物、煮物など、どんな料理でも凍った状態のまま使うのがベストです。
2. じっくり火を通すのがコツ
冷凍しいたけは、ゆっくり加熱することで旨みがより引き出されます。
お味噌汁や煮物、スープには弱火〜中火でじっくり火を通すと美味しさがアップ。
炒め物は少し長めに炒めると水分が抜けて香ばしさが引き出され、旨みもギュッと濃縮されます。
この2つを習慣にするだけで、冷凍しいたけの美味しさが劇的に違ってきますよ。
凍ったまま使える!超簡単&絶品レシピ
冷凍しいたけは、忙しい日の強い味方です。
あらかじめカットして冷凍しておけば、包丁を使わずサッと料理に使えて手間いらず。
ここでは凍ったまま活用できる絶品レシピをいくつかご紹介します。
冷凍しいたけのお味噌汁
凍ったしいたけをお椀に入れて、熱いだし入りの味噌を注ぐだけ。
グッと濃い旨みが広がるお味噌汁が、簡単に作れます。
忙しい朝にピッタリです。
冷凍しいたけのバター醤油ソテー
フライパンにバターを溶かし、凍ったまましいたけを投入。
じっくり炒めて水分を飛ばしたら、醤油をサッとかけて絡めます。
お好みでニンニクを加えるとさらに香りが引き立ちます。
お弁当の一品やあとひと品に活躍します。
冷凍しいたけと豚バラの中華炒め
凍ったしいたけと一口大に切った豚バラを炒め、火が通ったら中華だしやオイスターソースで味つけをします。
しいたけの旨みと豚肉のコクが合わさって、ご飯が止まらなくなる美味しさです。
ニラやキャベツなど冷蔵庫の残り野菜を加えても絶品です。
これらのレシピは、解凍の必要がないので時短にもなり、毎日の料理がグッとラクになります。
冷凍しいたけの魅力を存分に活かして、ぜひ楽しんでくださいね。
冷凍しいたけの時短レシピ集

毎日の料理、時間との勝負になることって多いですよね。
そんなときに頼れる存在が、冷凍しいたけです。
正しい方法で保存すれば旨みが増すだけでなく、下ごしらえの手間も省けるので、時短調理にぴったり。
冷凍庫から出してそのまま使えるから、忙しい日でも手軽に一品作れて、食卓がぐっと華やかになります。
この章では、冷凍しいたけを使った時短&簡単レシピをたっぷりご紹介します。
煮物や汁物、炒め物、焼き物まで、どれもすぐに作れて満足感のあるレシピばかり。
冷凍しいたけの使い道に悩んでいる方や、日々の献立に変化をつけたい方は必見です!
凍ったまま入れるだけ!煮物や汁物に
冷凍しいたけは、凍ったまま調理できるのが魅力。
細胞が壊れている分、味が染み込みやすく、煮物や汁物に入れるだけで、料理全体の風味をグッと引き立ててくれます。
冷凍しいたけと大根の鶏そぼろ煮
材料:
冷凍しいたけスライス、大根、鶏ひき肉、だし汁、醤油、みりん
作り方:
鍋にだし汁を入れ、いちょう切りにした大根と鶏ひき肉を加えて火にかけます。
大根がやわらかくなってきたら、冷凍しいたけを凍ったまま加えて煮込みます。
しいたけがしんなりしたら、醤油とみりんで味を整えて完成です。
しいたけの旨みが煮汁にしっかりと溶け出し、大根と鶏肉にもしっかり染み込んで、優しい味わいに仕上がります。
冷凍しいたけと豆腐のすまし汁
材料:
冷凍しいたけ、豆腐、三つ葉、だし汁、醤油、塩
作り方:
鍋にだし汁を沸かし、冷凍しいたけを凍ったまま入れます。
しいたけが柔らかくなったら、カットした豆腐を加えて温めます。
醤油と塩で味を調え、仕上げに三つ葉を添えたら完成です。
冷凍しいたけからしっかりと旨みが出て、シンプルながらも味わい深いすまし汁になります。
パパッと完成!ご飯がすすむ炒め物
冷凍しいたけは、炒め物にもぴったり。
水分が少ないので水っぽくなりにくく、旨みも引き立ちます。
忙しい日の晩ごはんやお弁当のおかずにもおすすめです。
冷凍しいたけとピーマンのきんぴら
材料:
冷凍しいたけ、ピーマン、ごま油、醤油、みりん、砂糖
作り方:
ピーマンを細切りにします。
フライパンにごま油を熱し、冷凍しいたけとピーマンを炒めます。
全体に火が通ったら、醤油・みりん・砂糖で味付けして完成。
しいたけのコクがピーマンにもしっかり絡み、ご飯のお供にぴったりの副菜になります。
豚こまと冷凍しいたけの甘辛炒め
材料:
豚こま切れ肉、冷凍しいたけ、生姜、醤油、酒、みりん、砂糖
作り方:
フライパンにごま油と千切り生姜を熱し、豚肉を炒めます。
色が変わったら冷凍しいたけをそのまま加え、一緒に炒めます。
醤油・酒・みりん・砂糖を加えて煮絡めたら完成です。
しいたけの風味が豚肉と相性抜群で、ごはんがどんどん進む味付けになります。
お弁当にも便利!あと一品に嬉しい焼き物レシピ
冷凍しいたけは、オーブントースターやグリルでも手軽に調理できます。
時間がないときの一品や、おつまみにもぴったりです。
冷凍しいたけのチーズマヨ焼き
材料:
冷凍しいたけ、マヨネーズ、醤油、とろけるチーズ
作り方:
しいたけの傘の裏側に、醤油とマヨネーズを混ぜたものを塗ります。
とろけるチーズをのせ、オーブントースターでチーズに焼き色がつくまで加熱します。
あっという間にできる、コクのある一品。
あと一品ほしいときや、おつまみにぴったりです。
冷凍しいたけの肉詰め
材料:
冷凍しいたけ、ひき肉、玉ねぎ、パン粉、卵、醤油、片栗粉
作り方:
ひき肉にみじん切りの玉ねぎ、パン粉、卵、醤油を混ぜてタネを作ります。
冷凍しいたけの傘の裏に片栗粉をまぶし、タネを詰めます。
フライパンで両面焼いてから、蓋をして中まで火を通します。
ジューシーな肉としいたけの旨みが合わさり、ボリューム満点の一品になります。
お弁当にもぴったりです。
しいたけの冷凍のよくある質問

ここでは、しいたけの冷凍のよくある質問を紹介します。
冷凍したしいたけ、栄養はどうなるの?
冷凍しても、しいたけの栄養価はほとんど変わりません。
さらに、天日干ししてから冷凍すると、旨み成分の「グアニル酸」が増えるだけでなく、太陽の光を浴びることで骨の健康維持に役立つ可能性がある「ビタミンD」も増える嬉しい効果があります。
冷凍保存は栄養をしっかりキープできる、とてもおすすめの方法です。
解凍してから調理するべき?
冷凍したしいたけは、解凍せずに凍ったまま調理するのがベストです。
解凍すると水分と一緒に旨み成分が流れ出てしまい、風味が落ちてしまいます。
お味噌汁や炒め物、煮物など、どんな料理でも凍ったまま鍋やフライパンに入れて調理してください。
旨みを逃さず、美味しく仕上がりますよ。
冷凍庫でカビが生えることはある?
冷凍庫は低温ですが、カビが全く生えないわけではありません。
特にしいたけの水分をしっかり拭き取らなかったり、保存袋の密閉が不十分だったりすると、カビが生える可能性があります。
カビを見つけたら内部まで広がっている可能性が高いので、もったいないですが食べずに処分するのが安全です。
しいたけの冷凍は腐るのかに関するまとめ
しいたけは冷凍することで旨みがアップし、美味しく、そして賢く保存できる、忙しい私たちの強い味方です。
この記事では、冷凍しいたけの変色や臭いの原因、腐っているかどうかの見分け方について詳しく解説しました。
冷凍焼けによる変色は問題ありませんが、酸っぱい匂いやぬめりがある場合は、思い切って処分しましょう。
正しく保存すれば約1ヶ月は美味しく使えます。
冷凍保存のポイントは「洗わずに拭いて、空気を抜いて密閉する」こと。
このひと手間でしいたけの美味しさをしっかりキープできます。
ぜひ冷凍しいたけを上手に活用して、美味しく無駄なく賢く食生活を楽しんでください!
8. 参考文献・引用元リスト
ニチレイフーズ:【しいたけの冷凍保存方法】丸ごと冷凍で1ヶ月保存可能。旨みもアップ!