グリーンカーテンを始めるとき、「虫がつきにくい植物はあるの？」と気になる方は多いです。
結論から言うと、グリーンカーテンで虫がつきにくい植物を選ぶことが、快適で手間のかからないカーテン作りには欠かせません。
なぜなら、虫の被害が少ない植物なら、日々のお手入れが楽になり、見た目も長く美しく保てるからです。
アサガオやフウセンカズラ、パッションフルーツは葉や茎がしっかりしていたり、独特の香りがあるため虫が寄り付きにくい特徴があります。
実際にこれらの植物を使ったグリーンカーテンは、初心者でも育てやすく、虫のトラブルが少ないという声が多く聞かれます。
一方で、キュウリやカボチャなどの葉が柔らかい植物は、アブラムシやハダニなどの害虫がつきやすいので注意が必要です。
だからこそ、グリーンカーテンで虫がつきにくい植物を選び、日当たりや風通しの良い場所で育て、葉の裏側までこまめに観察しながら管理することが大切です。
これからグリーンカーテンに挑戦するなら、まずは虫がつきにくい植物からスタートし、快適で美しい緑の空間づくりを楽しんでみてください。
グリーンカーテンで虫がつきにくいのは？
グリーンカーテンを設置するにあたって、「できれば虫が寄りにくい植物を選びたい」と思う方は多いのではないでしょうか。
特に小さなお子さんがいるご家庭や、虫が苦手な方にとっては、できるだけ手間なく快適に育てられる植物が理想ですよね。
そこで今回は、虫がつきにくいとされる植物の種類や、虫が寄りやすい植物との違い、さらに虫を防ぐ育て方のポイントまで、初心者にもわかりやすくご紹介します。
虫がつきにくい代表的な植物一覧
グリーンカーテン向きの植物の中には、虫があまり寄りつかないとされている種類もあります。
アサガオやフウセンカズラ、パッションフルーツ、琉球アサガオなどがその代表格です。
これらの植物は、葉が硬かったり、特有の香りを持っていたりするため、虫が近づきにくい性質があるといわれています。
アサガオやフウセンカズラは、育てやすく見た目も可愛らしいことから家庭での人気も高く、初心者にもおすすめです。
パッションフルーツは実を楽しむこともでき、葉がしっかりしているため虫の影響を受けにくいとされています。
琉球アサガオは生育がとても旺盛で、葉が厚く、虫がつきにくいのが特徴です。
なお、グリーンカーテンでよく使われるゴーヤも人気ですが、アブラムシやハダニが発生することがあるため、虫がまったくつかないわけではありません。
どんな植物でも、育てる環境や日々の管理によって虫の出方は変わるもの。
だからこそ、虫の少ない植物を選ぶことで、手入れの手間をぐっと減らすことができます。
虫がつきやすい植物との違い
植物によって虫の寄りやすさには違いがあります。
虫が好むのは、柔らかく水分を多く含んだ葉や、甘い香りを放つ植物です。
キュウリやカボチャなどは葉が柔らかいため、アブラムシやウリハムシなどがつきやすく、しっかり対策をしないと被害が出やすい種類といえます。
一方、ゴーヤやパッションフルーツ、フウセンカズラなどは、葉や茎が硬くてしっかりしているため、虫が食べにくく、被害を受けにくい傾向があります。
さらに、独特な苦味や香りを持つ植物は、虫にとっては近づきにくい存在になることも。
こうした性質の違いを理解しておくと、虫のリスクを減らしたいときにどの植物を選べばいいかがわかりやすくなります。
虫がつきにくい植物を選ぶことはもちろん、グリーンカーテンの目的や育てやすさも考慮しながら選ぶことが、長く快適に楽しむためのコツです。
虫を寄せ付けない育て方のコツ
グリーンカーテンで虫を寄せつけにくくするには、植物の選び方だけでなく、日々の育て方も重要です。
まず基本として、日当たりと風通しの良い場所で育てることがポイント。
植物が健康に育てば、それだけ虫の被害も受けにくくなります。
葉が混み合ってくると湿気がこもりやすくなるため、適度な間引きをして風通しを確保するのも大切です。
また、葉の裏に虫がつきやすいので、こまめにチェックして、見つけたら早めに取り除きましょう。
水やりや肥料も、与えすぎないことが基本。
過湿や過肥は虫の発生を促す原因になるため、植物に合わせた適量を心がけます。
さらに、虫よけ効果が期待できるハーブ類（たとえばミント）を一緒に植えることで、自然な形で虫除け対策ができます。
葉の汚れも虫を呼び寄せる要因になるので、時々シャワーなどでやさしく洗い流して清潔に保つと安心です。
こうした毎日のちょっとした工夫で、虫の発生を抑えて、快適なグリーンカーテンづくりを楽しめます。
つる性植物で虫がつかないのは？
グリーンカーテンに使えるつる性植物の中でも、「できるだけ虫がつかないものを選びたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
特に家庭で育てる場合は、手間が少なく、管理しやすい植物を選ぶことで快適に楽しめます。
ここでは、虫がつきにくいとされるパッションフルーツや琉球朝顔・西洋朝顔、さらにブラックベリーやぶどうといった果樹系のつる植物について、それぞれの特徴や育て方のポイントを詳しく解説します。
パッションフルーツの特徴と虫の少なさ
パッションフルーツは、見た目の爽やかさに加え、実を収穫できる楽しみもあるつる性植物です。
葉や茎がしっかりしていて厚みもあるため、虫が寄りつきにくいと言われることがあります。
グリーンカーテンとしても人気が高く、育てやすい点が魅力です。
ただし、完全に虫がつかないというわけではありません。
アブラムシやハダニ、ナメクジなどが見られることもあります。
そのため、育てる際は風通しのよい場所を選び、葉の裏や新芽などをこまめにチェックすることが大切です。
虫を見つけた場合は、手で取り除いたり、優しく水で洗い流すといった基本的な対策が有効です。
また、市販されている粘着テープやトラップを使うのも一つの方法です。
日々の観察と手入れを続けることで、虫の発生を最小限に抑えながら、丈夫なグリーンカーテンを育てることができます。
琉球朝顔・西洋朝顔の虫への強さ
琉球朝顔や西洋朝顔も、つる性植物として定番のグリーンカーテン素材です。
特に虫の被害が出にくい植物として、家庭菜園初心者にも人気があります。
これらの朝顔は、葉が厚くてしっかりしているため、虫が好んで食べにくいとされる点が大きな特徴です。
特に琉球朝顔は、生育が旺盛で、葉も大きくよく茂るため、日よけとしてもしっかり機能します。
もちろん、アブラムシやハダニがまったく寄りつかないわけではありませんが、他の植物に比べると被害が広がりにくいという傾向があります。
育てる際は、風通しをよくするために定期的に間引きを行い、密集を避けることがポイントです。
葉の裏や新芽など、虫がつきやすい場所をこまめにチェックする習慣をつけることで、健康的で美しいグリーンカーテンを長く楽しむことができます。
ブラックベリーやぶどうの虫対策
ブラックベリーやぶどうは、実を収穫する楽しみもあるつる性植物です。
グリーンカーテンとして活用することもでき、果樹好きの方には特に人気があります。
ただし、これらの植物は比較的丈夫ではあるものの、虫がまったくつかないわけではありません。
ブラックベリーにはアブラムシやカイガラムシ、ハダニなどがつくことがあり、ぶどうにはアブラムシのほか、ハマキムシやカメムシといった害虫が発生することがあります。
こうした虫の予防には、日当たりと風通しの良い環境で育てることが基本です。
葉が混み合ってくると湿気がこもり、虫がつきやすくなるため、適度に剪定して風通しを確保するようにしましょう。
虫を見つけた場合は、手で取り除く、水で流す、粘着テープで捕るといった基本的な対策で対応できます。
定期的に葉や実の状態をチェックし、早めに異変に気づけるようにすると、被害を最小限に抑えることができます。
緑のカーテンでゴーヤ以外はなにがおすすめ？
緑のカーテンといえばゴーヤが定番ですが、「ほかの植物も試してみたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、ゴーヤ以外にも虫がつきにくく、育てやすい植物はたくさんあります。
ここでは、日よけ効果が高いだけでなく、観賞用や収穫の楽しみも味わえる植物を厳選してご紹介します。
家庭のスペースや目的に合わせて、ピッタリな植物選びのヒントにしてください。
ヘチマやきゅうりの特徴と虫のつきにくさ
ヘチマは、緑のカーテンに適したつる性植物として根強い人気があります。
大きくてしっかりした葉が特徴で、しっかりとした日陰を作ってくれるのが魅力です。
比較的病害虫に強いとされますが、うどんこ病などに注意が必要なため、風通しや水はけの良い環境を整えることが大切です。
日当たりが良すぎると乾燥しやすくなるため、こまめな水やりも欠かせません。
一方、きゅうりも夏場によく育ち、成長が早くて育てやすい点がメリットです。
ただし、アブラムシがついたり、病気になりやすい一面もあるため、日頃の観察とケアは欠かせません。
ネットや支柱を使って立体的に仕立てることで、見た目にも美しいグリーンカーテンが完成します。
ヘチマの実は乾燥させて天然のスポンジとして使えるなど、収穫後の楽しみも広がるのがうれしいポイントです。
食べられる実がなるおすすめ植物
食べられる実がなる植物を使えば、日除けだけでなく、家庭菜園としての楽しみも同時に味わえます。
中でも人気なのがパッションフルーツ。
甘酸っぱい実を楽しめるうえ、葉がよく茂るのでカーテンとしての効果もバッチリです。
気温が高くなる夏にぐんぐん成長するので、育てていて達成感もあります。
豆類のインゲンやササゲも、つる性で育てやすく、実の収穫も楽しめるので初心者におすすめ。
育てるスペースが限られていてもネットを使ってコンパクトに仕立てることができます。
ミニトマトはつる性ではないものの、支柱で立体的に育てればカーテンの一部として活用可能です。
これらの植物は、日当たりと水はけの良さがカギ。
育てやすく、見た目も楽しく、食べて嬉しい植物は、緑のカーテン作りにとっても心強い存在になります。
観賞用として人気の植物とその魅力
見た目の美しさを楽しみたい方には、観賞用のつる性植物がおすすめです。
アサガオは夏の風物詩としてもおなじみで、青や紫、ピンクなどさまざまな色の花が毎朝咲き、目を楽しませてくれます。
毎年種を採って翌年も育てられるので、リピーターが多いのも納得です。
クレマチスは品種が豊富で、花の形や色が多彩。
華やかさがあり、長く咲くのでカーテン全体に彩りを添えてくれます。
ヨルガオは、夕方から夜にかけて白く大きな花を咲かせ、ほんのりした香りも楽しめるのが魅力です。
これらの植物は、日よけ効果と同時に季節感を楽しめる点が特長です。
育て方も比較的簡単で、園芸初心者の方でも取り入れやすいのが嬉しいところ。
見た目も華やかなので、暮らしに彩りを加えたい方にはぴったりの選択肢です。
フウセンカズラのグリーンカーテンは虫の心配はある？
フウセンカズラは、その繊細な葉とふんわり膨らむ実の可愛らしさから、グリーンカーテンとして人気のある植物です。
「見た目は涼しげだけど、虫ってつきやすいのかな？」と気になる方も多いかもしれませんね。
ここでは、フウセンカズラを育てる上で気になる虫の発生状況や、よく見られる害虫の種類と対策、健康に育てるためのポイントまで詳しくご紹介します。
フウセンカズラの虫被害の実態
フウセンカズラは、他のつる性植物と比べて虫の被害が少ないことで知られています。
家庭で育てた場合も、目立った害虫が大量発生することはあまりないため、園芸初心者の方にも育てやすい植物といえるでしょう。
ただし「まったく虫が来ない」というわけではありません。
特に気温が高く湿度が低い環境では、ハダニが発生することがあります。
ハダニは葉の裏に細かく現れ、白い斑点状の症状を出すこともあるため、葉の様子はこまめにチェックしたいところです。
また、アブラムシやアザミウマ、エカキムシといった小さな虫が現れることもありますし、時にはスズメガの幼虫が葉を食べるケースも見られます。
ただし、これらの虫は早期に見つけて対処すれば大きな被害になる前に抑えられます。
風通しを良くし、水やりを適切に行うことで、虫の発生も最小限に抑えることができます。
発生しやすい害虫とその対策
フウセンカズラで気をつけたい虫としては、ハダニ・アブラムシ・アザミウマ・エカキムシなどがあげられます。
特にハダニは、空気が乾燥する季節に発生しやすく、葉の裏側に小さく集まる習性があります。
見つけたときは、水で葉の裏を洗い流すだけでも十分に対応可能です。
アブラムシやアザミウマが出てきたときも、指やティッシュで取り除いたり、粘着テープを使って捕まえたりと、家庭でできるシンプルな対処法が効果的です。
また、スズメガの幼虫などの大きめの虫が葉を食べてしまうこともありますが、見つけたら素早く取り除くことで被害を最小限に抑えられます。
薬剤を使いたい場合には、植物に合ったものを選び、必ず用法・用量を守って安全に使いましょう。
虫の発生を予防するには、葉が密集しすぎないように間引きすることや、こまめな観察で早期発見につなげることがポイントです。
毎日のちょっとした手入れが、元気なグリーンカーテンづくりに役立ちます。
フウセンカズラを健康に育てるポイント
フウセンカズラを元気に育てるには、まず日当たりと風通しの良い場所に置くことが大切です。
日光をしっかり浴びることで葉がよく育ち、虫の発生もしにくくなります。
水やりは、土の表面が乾いてからたっぷり与えるのが基本。
夏場は朝か夕方の涼しい時間帯に水をやると、植物への負担も少なくすみます。
植え付けるときには、腐葉土や堆肥を混ぜて土づくりをしっかりしておくと、その後の生育が安定しやすくなります。
つるが伸びてきたらネットに誘引し、葉が混みすぎないように適度に間引きを行うことで、風通しが良くなり病害虫対策にもつながります。
さらに、葉や茎の色や状態を日々観察し、ちょっとした変化にも気づけるようにしておくと、病気や害虫の早期発見に役立ちます。
フウセンカズラは比較的育てやすい植物なので、毎日のちょっとしたお世話で、美しく元気なカーテンに育てることができますよ。
グリーンカーテン初心者向けはなにがいい？
初めてグリーンカーテンに挑戦する方にとって、「どんな植物を選べばいいの？」「うまく育てられるかな？」という不安はつきものですよね。
せっかく始めるなら、手間がかかりすぎず、見た目にも楽しめる植物を選びたいところです。
ここでは、初心者におすすめのグリーンカーテン植物や選び方のコツ、管理をラクにするポイントについて、わかりやすく解説していきます。
これから始める方も、迷わず取り組めるようなヒントが満載です。
初心者でも育てやすい植物ランキング
これからグリーンカーテンを始めたい初心者の方にとって、育てやすさは重要なポイントです。
まずおすすめなのが「アサガオ」。
日本の夏にぴったりの植物で、育てやすく、色とりどりの花が咲くので見た目も楽しめます。
園芸経験がなくても気軽にチャレンジできるのが魅力です。
次に人気なのが「ゴーヤ」。
成長が早く、葉もよく茂るため、日よけ効果が高いのが特徴です。
しかも、夏の暑さや乾燥にも強いため、育てやすさでも高評価です。
ほかにも「フウセンカズラ」や「ルコウソウ」も初心者向きとされています。
どちらもつるがよく伸びて、しっかりとしたグリーンカーテンを作ることができます。
フウセンカズラの丸い実や、ルコウソウの星形の花は観賞用としても人気です。
これらの植物は多くの家庭でも育てられていて、専門家の間でも初心者におすすめされています。
育てる環境や見た目の好みに合わせて選んでみてくださいね。
失敗しないグリーンカーテンの選び方
グリーンカーテンで失敗しないためには、育てる場所の環境に合った植物を選ぶことが大切です。
日当たりがしっかり確保できるなら「アサガオ」や「ゴーヤ」が向いています。
逆に、半日陰のような場所なら「フウセンカズラ」や「ルコウソウ」などが育てやすいです。
また、「花を楽しみたい」「実を収穫したい」といった目的によってもおすすめの植物は変わります。
花がきれいなアサガオ、ルコウソウ、実がなるゴーヤやインゲンなど、目的に合わせて選ぶと満足度がアップします。
さらに、プランターで育てるのか、庭に地植えするのかも考慮すると選びやすくなります。
限られたスペースでもつるがよく伸びる植物を選べば、しっかりと日よけ効果が得られますよ。
初心者の方には、種からよりも「苗」から育てるほうがスムーズに育てられるのでおすすめです。
ネットや支柱などの設置準備もあらかじめしておくと、つるの誘引もスムーズに進み、グリーンカーテンの完成度がぐっと高まります。
管理が簡単なグリーンカーテンのポイント
初心者でもグリーンカーテンを長く楽しむには、できるだけ手間がかからず、管理がシンプルな植物を選ぶのがポイントです。
まず基本となるのが「水やり」。
土の表面が乾いたら、しっかりと水をあげるようにしましょう。
特に暑い季節は朝や夕方の涼しい時間帯を選ぶと、植物への負担が少なくて済みます。
肥料は、植え付け時に元肥を入れておき、様子を見ながら追加で与えると効率よく育ちます。
つるが伸び始めたらネットや支柱に誘導してあげることで、カーテンらしい姿に仕上がります。
また、葉が混み合ってきたら風通しを良くするために適度に間引きを行うと、病害虫の予防にもなります。
毎日のちょっとした観察で葉や茎の変化に気づければ、早めに対処できてトラブルも防ぎやすくなりますよ。
アサガオやゴーヤなどの初心者向け植物はもともと丈夫な種類が多いため、無理なく楽しみながら育てることができます。
育てやすさと見た目の涼しさ、両方を楽しめるのがグリーンカーテンの魅力です。
グリーンカーテンの作り方は？
グリーンカーテンは、日差しをやわらげて部屋の温度を下げる効果が期待できるだけでなく、見た目も爽やかで夏の暮らしを快適にしてくれるアイテムです。
エコな暑さ対策として注目されており、家庭でも気軽に取り入れやすいのが魅力。
ここでは、初めての方でも安心してチャレンジできるように、準備から設置、日々のお手入れ方法までを分かりやすくご紹介します。
基本の設置手順と必要な道具
グリーンカーテンを作るには、まず「どこに設置するか」が大事なポイントです。
日当たりが良くて風通しの良い場所が理想的。
例えばベランダや窓際がおすすめです。
必要な道具としては、つるが伸びるタイプの植物（ゴーヤやアサガオなど）の苗、深めのプランターまたは大きめの鉢、鉢底石、園芸用の土、植物に合った肥料、ネットや支柱、固定するためのひもや結束バンド、そしてスコップやジョウロ、手袋などの基本的なガーデニング用品があればOKです。
プランターは植物の根がしっかり張れるように深さのあるものを選び、鉢底石を入れて水はけをよくしておくと安心です。
ネットは高さ2〜3メートルを目安に、育てたい植物に合わせて準備します。
支柱はネットの高さに合ったものを用意し、ぐらつかないようにしっかり固定しましょう。
苗を植えるときは、事前に土と肥料をよく混ぜておくことで、植物の成長をサポートできます。
道具がそろっていれば、初心者でも楽しくスタートできますよ。
ネットや支柱の選び方と設置方法
グリーンカーテンの骨組みとなるネットと支柱は、しっかり選びたい重要なアイテムです。
ネットはホームセンターなどで手に入るグリーンカーテン専用のものが便利で、網目は10cm前後が標準的。
設置場所の高さや幅を測り、それに合わせて無理のないサイズを選ぶことが大切です。
支柱はネットの高さに合わせて2〜3本用意し、しっかりと固定します。
もし設置場所がベランダや屋根付きスペースであれば、物干し竿や手すりをうまく活用するのもおすすめ。
屋根がない場合は、壁にフックや金具を取り付けて、ネットや支柱を固定する方法が使えます。
ネットの下の部分はプランターの重みでたるみを防ぐと、強風や植物の重さによるズレを防止できます。
作業時にはケガをしないよう、安全面にも気をつけてくださいね。
しっかりとした設置は、元気なグリーンカーテンを育てる土台になります。
水やり・肥料・日々の管理方法
グリーンカーテンをきれいに育てるためには、日々のケアがとても大切です。
水やりのタイミングは、土の表面が乾いたときが目安。
特に夏は土が乾きやすいので、朝と夕方の涼しい時間にたっぷりと水をあげると植物の負担が少なくて済みます。
プランターで育てる場合は、直射日光や風の影響で乾燥しやすいので、こまめに土の状態をチェックしましょう。
肥料については、植え付け時に元肥として土に混ぜておき、成長に応じて追肥を行うのが基本です。
花や実がつき始めたら、植物の様子を見ながら追加で与えてください。
肥料の種類や与えるタイミングは植物によって異なるため、育てる品種に合わせて調整するのがポイントです。
また、つるが伸びてきたらネットに誘導して、からまりやすい部分はひもなどでやさしく結んであげましょう。
葉が混み合ってきたら間引きをして、風通しを良くするのも大切。
毎日少しずつの手入れが、元気で見た目にも美しいグリーンカーテンを育てるコツです。
グリーンカーテンで常緑の植物は？
「せっかくなら一年中グリーンカーテンを楽しみたい」「冬でも目隠しとして使いたい」という方には、常緑のつる性植物がおすすめです。
落葉しないため、季節に関係なく緑をキープできるのが大きな魅力。
ここでは、常緑で人気のつる性植物や、実際に育てるうえで知っておきたいメリット・デメリット、冬の管理のポイントなどを詳しく紹介していきます。
常緑でおすすめのつる性植物
常緑のつる性植物は、冬になっても葉が落ちにくいため、一年中グリーンカーテンとしての役割を果たしてくれます。
代表的な植物としては、アイビー（ヘデラ）、カロライナジャスミン、スイカズラ、テイカカズラ、常緑性のクレマチス（アンスンエンシスなど）が挙げられます。
アイビーは寒さにも強く、日陰でも育ちやすいため、ベランダや北側の壁面にも向いています。
成長がゆるやかなので、手入れも比較的ラクにできますよ。
カロライナジャスミンは春に黄色の花を咲かせる品種もあり、見た目の華やかさを重視する方にもぴったり。
スイカズラは日本の気候に適していて、丈夫で育てやすく、香りのある花が咲くのが魅力です。
常緑のクレマチスも人気があり、冬でも葉が残り、種類によっては冬に花が楽しめるものもあります。
これらの植物は、目隠しだけでなく、彩りや香りをプラスしてくれる点でもおすすめです。
常緑植物のメリットとデメリット
常緑植物を使ったグリーンカーテンの一番の魅力は、やはり年中緑を楽しめることです。
夏場の遮光はもちろん、冬も葉が落ちないことで目隠しや外観の演出に役立ちます。
特に集合住宅や道路に面した家では、季節に関係なくプライバシーを守れる点が喜ばれています。
また、常緑の植物は全体的に落ち着いた色味を持っているため、インテリアとしても統一感のある外観を作りやすいです。
ただし、デメリットもあります。
常緑植物は種類によって成長が早いものが多く、剪定などの手入れが定期的に必要です。
つるがどんどん伸びてネットやフェンスを覆ってしまうこともあるため、スペースや管理時間に余裕があるかどうかをあらかじめ確認しておくと安心です。
また、寒さや乾燥に弱い種類もあるため、お住まいの地域の気候に合った品種選びも重要になります。
落葉性植物と比べると管理の手間が増えるケースもあるので、特徴をしっかり把握してから選びましょう。
冬場の管理と注意点
常緑のグリーンカーテンを冬も元気に保つには、少しの工夫と日頃のケアがポイントになります。
まず大事なのは、耐寒性のある植物を選ぶこと。
たとえばアイビーやカロライナジャスミンは寒さに比較的強く、冬でも葉を保ちやすいです。
とはいえ、真冬の冷え込みが厳しい地域では、鉢植えの場合は軒下や風の当たらない場所へ移動させると安心です。
水やりは、夏と違って控えめに。
土の表面が乾いてから、少量ずつ与えるようにしましょう。
水のあげすぎは根腐れの原因になることもあるので注意が必要です。
葉が傷んできたときは、早めに剪定して風通しを確保すると病気予防にもつながります。
また、冬の間は肥料も控えめにして、春の芽吹きの時期に合わせて再開するのが理想的です。
寒さや乾燥で葉にダメージが出ることもありますが、こうした基本的な管理を続けていけば、常緑のグリーンカーテンを年間通して楽しむことができます。
グリーンカーテンで虫がつきにくいのはに関するまとめ
グリーンカーテンで虫がつきにくい植物を選ぶことは、快適な暮らしを守るためにとても大切です。
アサガオやフウセンカズラ、パッションフルーツ、琉球アサガオなどは、葉や茎がしっかりしていたり独特の香りがあるため、虫が寄りにくいといわれています。
一方で、キュウリやカボチャのように葉が柔らかい植物は、アブラムシやハダニなどの害虫がつきやすい特徴があります。
ただし、どんなに虫がつきにくい植物を選んでも、完全に虫の発生を防ぐことは難しいです。
日当たりや風通しの良い場所で育て、葉の裏側もこまめにチェックして早めに虫を取り除くことが大切です。
また、水やりや肥料は適切な量を守り、葉が込みすぎないよう間引きをすることで虫の発生を減らせます。
ハーブを一緒に植えたり、葉を時々洗い流すのも効果的です。
さらに、常緑のつる性植物を使えば一年中緑を楽しめますが、成長が早いため剪定などのお手入れが必要になる場合もあります。
自分の生活スタイルや育てる環境に合わせて、育てやすい植物や管理方法を選ぶことが、長く楽しむポイントです。
まずは育てやすい植物からスタートして、毎日の観察と手入れを大切にしましょう。
あなたの暮らしにぴったりのグリーンカーテン作りを、今日からはじめてみてください。
