「窓開けてないのに蚊がいる」と感じることは、夏の時期に多くの方が経験する悩みのひとつです。
結論から言うと、窓やドアを閉めていても蚊は家の中に入り込むことがあるため、完全に防ぐのは簡単ではありません。
これは、網戸や窓の小さな隙間、エアコンの配管や換気扇、さらには玄関やドアの開閉時など、意外な場所から蚊が侵入することがあるからです。
網戸のモヘア部分の劣化や窓枠のわずかな隙間は、蚊が通り抜けるのに十分な隙間となります。
また、家の周囲にある植木鉢の受け皿や排水溝の水たまりも蚊の繁殖場所となり、そこから室内に飛んでくるケースも少なくありません。
こうしたことが積み重なると、夜中に蚊の羽音で眠れなくなったり、刺されてかゆみや不快感に悩まされたりする原因になります。
だからこそ、「窓開けてないのに蚊がいる」と感じたら、まずは家の隙間や周囲の水たまりをチェックすることが大切です。
網戸や窓の隙間をふさぐ補修、エアコンや換気扇まわりの点検、さらに水たまりをなくすことが蚊の侵入を減らす近道です。
加えて、室内で蚊を見つけたら、電気式やスプレー式の駆除グッズを上手に使い、刺された場合は患部を清潔に保つことも忘れずに行いましょう。
改めて、「窓開けてないのに蚊がいる」場合は、見えない隙間や周囲の環境が原因のことが多いです。
この記事で紹介する対策を参考に、今日からできることを始めて快適な夏を過ごしてください。
窓開けてないのに蚊がいる！入ってくるのはなんで？
「窓はちゃんと閉めてるのに、どうして蚊が部屋の中にいるの？」と感じたことはありませんか？
実は、蚊はちょっとしたすき間や油断をついて、私たちの生活空間に入り込んできます。
この章では、蚊がどこからどうやって室内にやってくるのか、その意外なルートや原因について詳しく見ていきましょう。
室内に蚊が発生する意外な原因
蚊が家の中にいる理由は、単に「外から入ってきた」だけではないことがあります。
家の構造や通気の仕組みによって、思わぬところから蚊が入り込んでくるケースがあるのです。
換気扇や給気口などは、フィルターがなかったり目が粗かったりすると、蚊にとっては格好の侵入口になります。
また、1ミリ程度の小さな隙間でも、蚊の小さな体ならスルッと通過できてしまうのです。
さらに見落としがちなのが、排水溝まわり。
キッチンやお風呂、洗面所などの排水トラップに水がたまったままになっていると、そこが蚊の発生源になる可能性も。
特に気温と湿度が高い時期は、幼虫が育ちやすい環境になってしまいます。
また、築年数が古い住宅では、壁のひび割れや配管のすき間などからも侵入することがあります。
定期的に家の中を見直し、必要に応じてフィルターの設置やすき間の補修をすることが、蚊対策の第一歩です。
窓や網戸のわずかな隙間が招くリスク
窓や網戸を閉めているからといって、必ずしも安心とは限りません。
実は、ちょっとしたすき間があるだけで、蚊は簡単に入ってきてしまうのです。
引き違い窓を中途半端に開けた状態にすると、網戸と窓枠の間にすき間ができて、そこが蚊の通り道になります。
5mm程度のすき間でも、蚊にとっては十分な大きさです。
さらに、網戸のモヘア部分（ふさふさして密着性を保つ素材）が古くなっていたり、網が破れていたりすると、すき間が広がる原因になります。
サッシの歪みやゆるみも要注意です。
対策としては、窓を開けるときは必ず全開にして網戸をぴったり閉める、または室内側の窓だけを開けるようにすることで、すき間ができにくくなります。
また、定期的に網戸やサッシまわりをチェックし、破れや劣化があれば早めにメンテナンスすることも大切です。
これだけで、蚊の侵入リスクはかなり抑えられます。
洗濯物や荷物に付着して侵入するケース
洗濯物や荷物を通じて蚊が家の中に入ってくることがあるのでは？と心配になる方もいるかもしれません。
この点については、信頼できるデータや研究結果は現在のところはっきりしていません。
しかし、蚊が物陰や湿った場所を好む性質を持っていることから、洗濯物に一時的にとまる可能性がゼロとは言い切れません。
特に、夕方や夜に外に干していた洗濯物には、蚊がとまっている場合もあります。
取り込む前に軽くはたいたり、荷物を部屋に入れる前に表面を確認したりするだけでも、侵入を防げることがあります。
とはいえ、これが主な侵入経路であるという明確な証拠は見つかっていないため、やはり基本的な対策としては「すき間をつくらない」「網戸や換気口を整備する」ことがより効果的です。
屋外から持ち込む物へのちょっとした気配りと、室内の点検をこまめに行うことが、蚊の侵入リスクを減らすためのポイントになります。
蚊の侵入経路はエアコンや換気扇も？
「窓も網戸もちゃんと閉めているのに、なぜか蚊が部屋にいる…」そんな経験はありませんか？
実は、蚊が入ってくるのは窓だけとは限らないのです。
エアコンの配管まわりや換気扇、玄関など、普段あまり意識しない場所にも蚊が侵入するルートが潜んでいます。
この章では、見落としがちな蚊の侵入経路と、その対策方法について詳しくご紹介します。
エアコン・配管まわりの隙間からの侵入
エアコンの周辺、特に配管やドレンホースのまわりは、意外と見落とされがちな蚊の侵入口です。
エアコン本体は密閉されていますが、室外機へとつながる配管や排水用のドレンホースの部分には、施工状況や経年劣化によってすき間ができやすくなります。
特にドレンホースは地面付近に設置されていることが多く、蚊をはじめとする小さな虫が入り込みやすい環境です。
こうしたすき間は、配管工事の際に使用されたパテやキャップが劣化していたり、最初から密閉処理が不十分だった場合にできやすいとされています。
そのまま放置しておくと、外から蚊が侵入し、室内で不快な思いをすることに。
対策としては、配管まわりにすき間がないかを定期的にチェックし、防虫キャップやシーリング材などでふさぐことが有効です。
ホームセンターなどで手に入る簡易な防虫アイテムを使うだけでも、侵入リスクをかなり減らすことができます。
換気扇や給気口を通じた蚊の侵入パターン
意外かもしれませんが、換気扇や給気口も蚊の侵入ポイントになることがあります。
特にキッチンやトイレ、お風呂場にある換気扇は、外と室内をつなぐ役割があるため、構造によっては蚊が通り抜けてしまうことがあるのです。
古い換気扇の場合、フィルターがついていなかったり、外側のカバーが劣化していたりすると、蚊が入りやすくなります。
また、給気口や排気口も盲点になりがちです。
住宅の気密性を保つための設備ですが、施工時の状態や経年劣化によって、わずかなすき間ができてしまうことがあります。
そこから蚊が入り込んでしまうケースもあるため注意が必要です。
こうした侵入を防ぐには、換気扇や給気口にしっかりとフィルターが取り付けられているかを確認し、必要であれば防虫フィルターを追加するのがおすすめです。
また、破損や劣化が見られた場合は、早めに修理や交換を検討すると安心です。
玄関やドアの開閉時に入り込むケース
玄関やドアの開け閉めも、蚊の侵入経路として見逃せないポイントです。
特に夏の夕方以降は、家の明かりに誘われて玄関まわりに蚊が集まりやすくなります。
ドアを開けた瞬間にスッと入り込まれてしまうのは、よくあるパターンです。
さらに、ドアの下のすき間や、枠のゆがみ、パッキンの劣化などによって、ドアを閉めていても蚊が侵入できるスペースができてしまうことがあります。
築年数が経っている住宅やマンションでは、こうした部分の劣化が進んでいることが多いため、一度チェックしてみるのがおすすめです。
対策としては、玄関まわりのすき間にすき間テープを貼ったり、パッキンを交換したりするのが効果的です。
また、玄関灯を虫が寄りつきにくいタイプ（黄色い光など）に変更することで、蚊を引き寄せにくくする工夫もできます。
さらに、玄関を開ける時間をなるべく短くし、蚊が入りにくい状況をつくることも日常的にできる対策のひとつです。
家の周りに蚊が多い原因と発生源のチェックポイント
「室内に蚊がいるのは、窓や網戸のせい？」と思いがちですが、実は家の外にあるちょっとした場所が、蚊の発生源になっていることが多いです。
特に庭やベランダ、雨どいや排水溝といった水がたまりやすい場所は、蚊の繁殖にぴったりの環境。
見落としがちな場所を放置すると、知らないうちに蚊が増えてしまうこともあります。
この章では、屋外で注意すべきポイントと、蚊の発生を防ぐための具体的なチェック方法をご紹介します。
庭やベランダの水たまり・植木鉢の管理
庭やベランダに置いた植木鉢の受け皿、雨水がたまったバケツ、ジョウロなどがそのままになっていませんか？
こうした小さな水たまりは、蚊にとって格好の繁殖場所です。
蚊の幼虫であるボウフラは、動きのない水の中で育ちます。
そのため、ちょっとした雨のあとにできた水たまりや、放置したガーデニング用品のくぼみにたまった水でも、蚊が卵を産み、繁殖する可能性があります。
特に、植木鉢の受け皿は見落とされやすく、水がずっと残っている状態になりがちです。
こまめに水を捨てたり、受け皿を乾かしたりするだけでも、蚊の発生リスクはかなり抑えられます。
また、空き缶やおもちゃなど、雨ざらしのものは屋内に片づけるか、使用後にしっかりと水抜きする習慣をつけましょう。
日常のちょっとした気配りが、蚊を寄せつけない環境づくりにつながります。
排水溝や雨どいなど見落としがちな場所
排水溝や雨どいなどの設備も、蚊の発生源として見逃せないポイントです。
特に落ち葉やゴミが詰まって水の流れが悪くなると、その場所に水が滞留しやすくなります。
そこに蚊が卵を産んでしまうと、すぐに幼虫が育ち始めてしまいます。
目に見えにくい部分なだけに、いつの間にか蚊が増えていた…なんてことも。
雨どいの中や排水マスの周囲にたまった水も要注意です。
梅雨や台風のあとなど、雨が続いた時期は特に注意が必要になります。
定期的に掃除をして、詰まりの原因になる葉っぱや泥などを取り除いておくことで、水たまりの発生を防ぎやすくなります。
もし雨どいの傾きが悪くて水が流れにくい場合は、早めに修理や調整をすることも検討してみましょう。
こうした場所は一度きれいにしても、またすぐに汚れがたまりやすいので、継続的な点検が大切です。
手間はかかりますが、蚊の発生を根本から防ぐには欠かせない対策です。
近隣環境が影響するケース
家の敷地内だけでなく、周辺の環境が蚊の発生に関係していることもあります。
近くにある公園や側溝、空き地などに水がたまっていると、そこから多くの蚊が発生して、住宅地にも飛んでくることがあります。
特に道路わきの側溝は、水が引きにくく、蚊が好む環境になっていることが多いです。
また、マンションや住宅密集地に住んでいる場合、自分の家はきれいにしていても、近隣のお宅の庭やベランダに水たまりがあると、そこから蚊が飛んできてしまうことも。
このような場合には、個人でできる対策には限りがあります。
どうしても改善が難しいと感じたら、地域の自治体に相談してみるのもひとつの方法です。
地域全体で蚊の発生源を減らすには、まわりの住民と協力することが大切です。
自治会などで情報共有したり、一斉清掃の機会を活用したりすることで、住環境全体を快適に保ちやすくなります。
広い視点で環境を見直すことが、長期的に蚊の被害を減らすカギになります。
蚊が好む環境と発生しやすい時期とは？
夏が近づくと、家の中や庭先などで蚊を見かける機会がグッと増えてきますよね。
実は、蚊には「快適に過ごせる気温や湿度」「好みの場所」「活動が盛んになる時間帯」など、行動パターンに特徴があります。
蚊の性質や発生しやすい季節をあらかじめ知っておくことで、効率的な対策がとれるようになります。
この章では、蚊が好む環境と、活動が活発になる時期について詳しく解説していきます。
蚊が活発になる気温と湿度
蚊が活発に動きはじめるのは、気温が20度を超える頃からといわれています。
特に25度〜30度くらいの間が最も活動が活発で、繁殖もしやすくなる時期です。
さらに、湿度が60％〜80％と高めになると、蚊にとって快適な環境が整いやすくなります。
まさに、日本の梅雨から夏にかけての気候は、蚊にとって理想的な条件がそろっているといえるでしょう。
一方で、気温が35度を超えるような猛暑日には、蚊も暑さでバテ気味になり、日中は日陰や涼しい場所に隠れて過ごすことが多くなります。
ただし、気温が少し下がる夕方や明け方には、再び動きが活発になります。
こうした気温や湿度の変化を意識しながら生活することで、蚊が出やすい時間帯やシーズンを見極め、タイミングよく対策を取ることができます。
家の中で蚊が好む場所
家の中で蚊を見かけたとき、「どこから来たの？」と思ったことはありませんか？
実は蚊は、風通しが悪くて湿気の多い場所を好んで潜んでいることが多いです。
カーテンの裏側や家具のすき間、クローゼットや押し入れ、脱衣所などは、光が届きにくくてジメジメしやすく、蚊にとって快適な環境です。
また、浴室やキッチンのシンク下といった水まわりも、蚊が集まりやすいスポットのひとつ。
観葉植物の受け皿にたまった水や、ペットの水飲み場なども、小さな水たまりとして蚊の繁殖につながる場合があります。
こうした場所を普段からしっかり換気し、余分な水気を残さないようにしておくことが、室内での蚊の発生を抑えるポイントです。
もし家の中で蚊が頻繁に出るようであれば、まずこうした「隠れやすい場所」をチェックしてみてください。
季節ごとの注意ポイント
蚊の活動は季節によって変わります。
一般的には、6月から9月が蚊のピークとされていますが、これは地域やその年の天候によって前後することもあります。
春先はまだ気温が低いためあまり見かけませんが、気温が20度を超える頃から徐々に増えはじめます。
梅雨の時期は雨で湿度が高まり、蚊が増える条件がそろいやすくなります。
夏の真っ只中、特に夕方から夜にかけては、蚊の活動が最も活発になる時間帯です。
ただし、猛暑日が続くと日中の活動は落ち着きます。
その代わり、朝晩の少し涼しくなる時間帯に集中して動き出す傾向があります。
9月以降、気温が下がるとともに蚊の数も減っていきますが、暖かい日が続く年は10月頃まで姿を見かけることもあります。
こうした季節ごとの特徴を踏まえて、蚊が発生しやすいタイミングを見極め、先手を打って対策することが大切です。
特に気温や湿度の上昇が見られる時期には、家の周りや室内の水たまり、湿気の多い場所を重点的にチェックするのがおすすめです。
蚊を家に入れないための効果的な対策方法
家の中に蚊が入ってくると、不快なだけでなく夜もぐっすり眠れなくなってしまいますよね。
実は、ちょっとした隙間や日々の暮らしのなかに、蚊が入り込むきっかけがたくさんあるんです。
そこで今回は、家庭でできる蚊の侵入対策について、手軽に取り入れられる工夫やグッズ活用法などを具体的にご紹介します。
網戸や窓の隙間対策
蚊が部屋に入るのを防ぐには、まず網戸や窓のチェックが欠かせません。
特に引き違い窓の場合、網戸側の窓を中途半端に開けていると、窓と網戸の間にすき間ができてしまい、そこから蚊が入り込む原因になります。
窓はしっかり全開にして、網戸をピタッと合わせるのが基本です。
また、網戸のモヘア（ふさふさした部分）がすり減っていたり、網に穴が空いていたりする場合も要注意。
知らないうちに蚊の通り道になっていることがあります。
網戸のレールにホコリやゴミがたまっていると、網戸の動きが悪くなり、隙間ができやすくなることも。
定期的に掃除をし、劣化が見られる場合は網の張り替えやモヘアの交換、隙間テープの貼付などで対処しましょう。
こうした細かい部分をこまめに見直すことで、蚊の侵入リスクはぐんと下げることができます。
日常的な点検と手入れを心がけておくことが、大きな差につながりますよ。
虫除けグッズの選び方と使い方
蚊を遠ざけたいときに便利なのが、虫除けグッズです。
ただし、種類がたくさんあるので、使う場所や目的に合わせて選ぶのが大切です。
網戸に貼るシールタイプや吊り下げるタイプ、空間に使うスプレータイプなどがあります。
それぞれ使用方法や効果の範囲が異なるため、商品の説明書をよく読み、正しい使い方を守ることがポイントです。
網戸にスプレーするタイプは、蚊が近づきにくくなる工夫がされており、窓まわりの対策にぴったりです。
玄関やベランダなど、出入りの多い場所には吊り下げタイプのグッズを活用するのもおすすめ。
屋外用と室内用で成分や使い方が異なることがあるので、パッケージに記載されている適用範囲をしっかり確認しましょう。
複数のグッズを組み合わせることで、防御力を高めることも可能です。
手軽に始められる方法として取り入れてみてくださいね。
日常生活でできる予防習慣
蚊の侵入を防ぐには、毎日のちょっとした行動がとても大切です。
窓や網戸を開けるときは、開ける方向や閉める位置に気をつけるだけでも隙間を減らすことができます。
「少しだけだから」と窓を半開きにしたままにするのは避けたいところです。
外から洗濯物や荷物を持ち込むときも、蚊がとまっていないか軽くはたくなどのひと手間を加えると、室内に連れて入るリスクを減らせます。
また、庭やベランダに置いた植木鉢の受け皿、放置してあるバケツやジョウロにたまった水は、蚊の発生源になることがあります。
水がたまらないようにこまめに確認し、必要に応じて水を捨てたり、乾燥させたりしましょう。
網戸や窓まわりの点検・掃除も定期的に行うことで、破損や劣化に早く気づくことができます。
こうした日常の積み重ねが、蚊を家に寄せつけないための確かな一歩になりますよ。
室内で蚊を見つけたときの駆除・撃退グッズ紹介
室内で蚊を見かけると、急に気になって落ち着かなくなってしまいますよね。
「どうやって退治しよう？」と迷う方も多いのではないでしょうか。
今では、家庭で使いやすい蚊対策グッズがたくさん登場しています。
それぞれのアイテムには特徴や使い方があるので、シーンに合わせて選ぶことがポイントです。
ここでは、代表的な駆除グッズの種類や特徴、安全面の比較、そして注目の新商品について詳しくご紹介します。
電気式・スプレー式などの駆除アイテム
蚊を退治したいときに活躍してくれるアイテムは、電気式・スプレー式・吊り下げ式など、いろいろなタイプがあります。
電気式のものは、専用の液体やマットを加熱して空間に広げる仕組みで、部屋全体に作用するのが特徴です。
長時間使用にも向いており、寝室やリビングなど広めの空間におすすめです。
一方、スプレータイプは蚊を見つけたその瞬間に狙って使えるため、即効性を重視する方にぴったり。
狭い範囲での使用やスポット対応に便利です。
また、火や電気を使わずに成分を拡散する吊り下げタイプも人気があります。
壁や棚に取り付けるだけで、じわじわと蚊が寄り付きにくい空間づくりに役立ちます。
家庭にペットや小さなお子さんがいる場合でも、火を使わないタイプを選べば、より安心して使用できます。
それぞれのアイテムの特徴を把握し、ライフスタイルやお部屋の広さに合わせて選ぶことが大切です。
安全性や効果を比較
蚊の対策グッズを選ぶときに気になるのが、「効果があるのか？」「安全に使えるのか？」という点ですよね。
それぞれのアイテムには、使う場所や目的によって向き・不向きがあります。
電気式リキッドやマットタイプは、成分を一定の時間じっくりと空間に広げるため、部屋全体にしっかり行き渡りやすくなっています。
夜間など、長時間にわたって蚊を防ぎたいときに便利です。
スプレー式は、目の前に蚊が現れたときにサッと対応できるのが魅力。
即効性に優れているため、ピンポイントで蚊を対処したいときに活躍します。
火や電気を使わない吊り下げタイプや置き型タイプは、使用方法がシンプルで安全性の面でも安心感があります。
小さな子どもやペットがいる家庭でも取り入れやすいのがポイントです。
どのアイテムも、パッケージに記載されている使い方や注意事項を守って正しく使うことが大前提です。
部屋の広さや目的に合わせて選べば、より効果的に蚊の侵入を防ぐことができます。
おすすめの最新グッズ
最近では、使いやすさとデザイン性の両立を目指した蚊対策グッズが増えてきました。
たとえば電気式リキッドには、においが気にならない無香料タイプや、刺激を抑えた処方のものなど、家族構成に合わせた選択肢がそろっています。
スプレータイプも進化していて、ワンプッシュで空間に成分が広がるタイプや、勢いのある噴射で離れた蚊にも対応しやすいものが登場しています。
ちょっとしたタイミングでも手軽に使えるので、日常使いにも便利です。
また、吊り下げタイプや置き型グッズは、電源不要でどこでも使いやすく、リビングや玄関、トイレなど限られたスペースでも活躍します。
最近ではインテリアに馴染むおしゃれなデザインのアイテムも増えており、見た目にもこだわりたい方におすすめです。
商品ごとに効果の範囲や持続時間が異なるため、使う場所や用途を考えながら選ぶと失敗が少なくなります。
最新の製品情報や利用者のレビューをチェックし、ご自宅の環境に合ったグッズを取り入れてみてくださいね。
蚊が媒介する感染症と健康被害への注意点
蚊は「ただかゆいだけの虫」と思われがちですが、実は感染症を媒介するリスクもある厄介な存在です。
日本国内でも、注意しておきたい蚊由来の感染症はいくつかあります。
特に子どもや高齢の方がいるご家庭では、日ごろから正しい知識と予防の心がけがとても大切です。
ここでは、日本で気をつけたい蚊による感染症や、刺されたときの対処法、そして家庭内でできる予防のポイントを詳しく解説していきます。
日本で注意すべき蚊の感染症
日本でも注意が必要な蚊が媒介する感染症には、日本脳炎、デング熱、ジカウイルス感染症、チクングニア熱、ウエストナイル熱、マラリアなどがあります。
日本脳炎はコガタアカイエカという蚊が媒介し、現在でも一部地域で感染報告が続いています。
また、デング熱やジカウイルス感染症、チクングニア熱などは、主にヒトスジシマカが媒介し、これらは特に海外旅行先で感染するケースが多くなっています。
ただし、帰国後に症状が出て、国内で初めて気づかれるケースもあるため注意が必要です。
実際に、2014年にはデング熱の国内感染例が報道されました。
これらの感染症では、発熱や筋肉痛、発疹などが現れることがあります。
対策としては、まず蚊に刺されないようにすることが基本。
外出時には肌の露出を減らすことや、蚊が活発になる夕方以降は特に注意することがポイントです。
蚊に刺されたときの対処法
蚊に刺されたあと、かゆくてつい掻いてしまう方も多いですが、まずは刺された場所を清潔に保つことが大切です。
かゆみや赤みがある場合は、冷やすことで症状がやわらぐこともありますし、市販のかゆみケアアイテムを使うのも一つの方法です。
ただし、強くかきむしると皮膚を傷つけてしまい、そこから細菌が入って別のトラブルになることもあるので、なるべく刺激しないように気をつけましょう。
もし、刺されたあとに発熱や発疹などの全身症状が出た場合は、早めに医療機関を受診するようにしてください。
特に、海外旅行から帰ってきた後に体調に変化があったときは、医師に渡航先を伝えることがとても重要です。
普段の生活の中でも、外で過ごすときはなるべく長袖・長ズボンを着るなどして肌の露出を控えることで、刺されにくくなります。
子どもや高齢者がいる家庭の注意点
小さな子どもや高齢の方は、蚊に刺されたときの影響が大きく出ることがあります。
子どもはかゆみを我慢できずに強く掻きすぎてしまい、皮膚が荒れてしまうこともあります。
高齢者の場合は、年齢による免疫力の低下から、感染症に対する体の反応が弱まってしまう可能性もあります。
こうした家族がいるご家庭では、外出時に肌の露出を減らしたり、帽子やストールで首元を保護したりすることが効果的です。
また、蚊の発生源になりやすい水たまりなどを家の周りから減らしておくことも大切です。
もし発熱や発疹などの体調の変化が見られたら、自己判断せず、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
日頃からのちょっとした心がけで、蚊による健康リスクをぐっと減らすことができます。
窓開けてないのに蚊がいるに関するまとめ
「窓を開けていないのに、なんで蚊がいるの？」と思ったことがある方は多いと思います。
実は蚊は、網戸や窓のちょっとした隙間、エアコンの配管まわり、換気扇、玄関の開け閉めのタイミングなど、私たちが気づかないようなルートから室内に入ってきます。
また、家の外にある水たまりや植木鉢の受け皿、排水溝なども蚊の発生源になります。
特に気温や湿度が高い時期は、蚊が活動しやすくなるため、しっかりと対策をしておきたいですね。
蚊の侵入を防ぐには、まず網戸や窓まわりのチェックを。
隙間があれば補修し、こまめな掃除も忘れずに行いましょう。
家のまわりの水たまりはできるだけなくして、蚊の発生そのものを減らすことも効果的です。
室内で蚊を見つけたときは、用途に合わせた駆除グッズを活用するのもおすすめです。
刺されたときは患部を清潔に保ち、強くかきむしらないよう注意しましょう。
特に小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭では、肌の露出を控えたり、服装を工夫したりといった予防も大切です。
蚊は不快なだけでなく、感染症を媒介することもあるため、ちょっとした体調の変化にも気を配り、気になる症状があれば早めに医療機関を受診するようにしましょう。
まずは今日からできる対策で、蚊のいない快適な空間を目指してみてください。
